KHアルティマニア


キャラクター紹介 (p.128)

神秘的な雰囲気を持つ意志の強い女性 エアリス
 レオンたちと同じ世界の出身で、彼らとともに“鍵”の秘密を追っている、22歳の女性。子供のような無邪気さと、大人の女性としての落ち着きをそなえ、どこか不思議な魅力をたたえている。心優しく物腰もやわらかいが、芯はとてもしっかりしており、信念をつらぬくためならどんな危険も恐れない、強い心の持ち主。世界全体が闇に飲まれることを心配し、“鍵”の持ち主であるソラたちに、できるかぎりの手助けをする。ひとことひとことを区切って、ゆっくりと言い聞かせるような話しかたが印象的。

原作とのリンク  登場作品:『ファイナルファンタジーVII』
 原作でも、『キングダムハーツ』と同じく22歳。星をはぐくむ特殊な力を秘めた「古代種(セトラ)」という種族のただひとりの生き残りで、そのせいか神秘的な雰囲気をただよわせていた。主人公のクラウドと運命的な出会いをするも、物語の途中で別れのときを迎え、『FF』シリーズでも有名な悲劇のヒロインとして、いまも語り継がれている。口調のほか、相手の顔をのぞきこむしぐさも独特だったが、それも『キングダムハーツ』のどこかの場面に……。

外見上は原作とあまり変わらないエアリス。おなじみだった印象的な口調は、本作ではボイスつきで復活した。

本作では、パーティーに加わることはないものの、ソラたちを優しく見守り、いろいろな局面でサポートしてくれる。


野村哲也PRESENTS イラストギャラリー (p.525)

エアリス
 FFVII当時に、意図と違う表現が自分の言葉になっていて、正しい表現への差し替えをお願いしたのですが、手遅れでした。この役は、途中まではPEのアヤにする予定でしたが、FFVIIを担当していたスタッフからの要望もあり、今回のエアリスの登場が実現し、そこからクラウドとのお話が膨らんでいきました。キャラクターの物語の展開は、こういったやり取りの中から生まれる場合もあります。

クラウド
 自分の中でも思い入れの強いFFVIIの主人公キャラです。闇の力を使用する際に現れる片翼は、彼の永遠のライバルでもあるセフィロスへのオマージュだったりします。エンディングでのエアリスとのシーンは、パラレルだからこそ可能な、1つの答えだと考えています。ちなみにキングダムバージョンのFFキャラはスクウェアの著作物です。ファンのみなさん、ご安心を。


野村哲也 INTERVIEW (p.530)

CHARACTER 『FF』キャラたちのエピソード
――では、クラウドが探しているのは、やはりエアリスなんですか?
野村 どうなんでしょう? エアリスだったとしたら、エンディングでひとつ答えが出たことになる。そこはそうとも取れるようにしてあるというか。クラウドはやっぱり人気のあるキャラクターなんで、自分としては、こうなんだという断定はあんまりしたくないかなと。ユーザーのかたがたの思い入れが強いでしょうから、みなさんの考える余地を残しておきたいんですよ。

「クラウドが探している人はあんまり断定したくない」


天使の囁き